タイトルだけでは何の話か想像がつかない。
とおいせかい、ではなく、せかいのはて。なのだから明るいイメージではないと想像できる。
似た感じでセカオワなんてせかいのおわりですから、そりゃ恐ろしいことですよ。
ただ、せかいのおわりのこどもたち、だと何故かファンタジー感がある。
この本で書かれているのは、終戦間近からの日本人。
国内の貧しい農家が開拓団として満洲に多く移住した。
結果的に敗戦国家となった日本人は祖国に帰ることすら命がけのことになってしまう。
そんな環境で中国人に買われた日本人の子供がいたり、日本で終戦を迎えた子供たちも孤児となった子らはつらい生活を送る。
おりしも、新聞に韓国徴用工の補償裁判の記事がのった。
国家間での決着はついているのだが、韓国の裁判所判断は支払い命令。
ゴネ得ねらいだと思う人もいるだろうし、支払いは当然という人もいるだろう。
難しい問題だ。