読書 せかいのはてのこどもたち

タイトルだけでは何の話か想像がつかない。
とおいせかい、ではなく、せかいのはて。なのだから明るいイメージではないと想像できる。
似た感じでセカオワなんてせかいのおわりですから、そりゃ恐ろしいことですよ。

ただ、せかいのおわりのこどもたち、だと何故かファンタジー感がある。

この本で書かれているのは、終戦間近からの日本人。
国内の貧しい農家が開拓団として満洲に多く移住した。
結果的に敗戦国家となった日本人は祖国に帰ることすら命がけのことになってしまう。
そんな環境で中国人に買われた日本人の子供がいたり、日本で終戦を迎えた子供たちも孤児となった子らはつらい生活を送る。

おりしも、新聞に韓国徴用工の補償裁判の記事がのった。
国家間での決着はついているのだが、韓国の裁判所判断は支払い命令。
ゴネ得ねらいだと思う人もいるだろうし、支払いは当然という人もいるだろう。
難しい問題だ。

読書の秋 オススメ読書メーター

自分でいうのもあれだが、ソコソコ本を読んでいる。
もっぱら、小説ばかり読んでいる。

図書館で借りたものを読むのだけど、既読なのか分からなくなる。
なので、読書管理に読書メーターというサイトを利用している。
読んだ本に登録しておけば、自分が既に読んだかどうかわかるので、重宝している。

また、面白そうな本を探すのに、相性のいい他の読書家さんと、その方が何を読んだかがわかる機能がとても便利だ。
とは言え、最終的に何を読むかは自分の趣味になる。

読書メーターでは本の登録とあわせて、感想の書き込みができる。
感想文といった大仰なものでなく、友達にこの本はこうだったよと伝えるていどのものだ。
読書メーターではこの感想に、いいね、的なナイスというのが付く。
他の読書家がつけてくれるもので、すごい人だとちょっとした感想に500以上のナイスが付く。
ナイスの数は人気本の感想に多くつく傾向がある。
ドラマ化決定とか、映画化決定とか、本屋大賞とか、そういうトレンドに注目が集まるというわけ。

自分が面白そうだと思った本が何人から登録されているかも、ナイス獲得の目安になる。
オッサンでも、ナイスが欲しいと思ってしまう。
snsのフォロワーといいねに一喜一憂する気持ちもわかるなぁ。

読書 ガラパゴス

ガラパゴスという、小説について。
背景として日本の労働者の状況についても触れられている。
この中で出てくる日本最大の人材派遣会社というのは、思い当たる会社があった。
今では求人も見かけなくなったので、膨大な数のグループ企業は整理されたのだろう。

明に派遣や請負といわなくても、実態がそんな会社はたくさんある。
読み進むうちに、虚しさが大きくなった。