日本は四季のある国だと、私が小学生の頃に習った。
今では二季だと新聞か何かの社説に書かれていた。
連日35度を超え、一部の地域では40度を超えている。
米の出穂で水分が足りないとか、ダムの貯水率がとか言ってはいるが、どこか他人事のように聞こえる。
もはや熱中症云々どころの騒ぎではない。
もしも、気温上昇がこのまま進めば、食糧危機は必ず起きる。
海外から米を輸入しなくてはいけないとか、そう言った生易しいレベルの話ではない。
どこの国も米など売ってくれないし、小麦や飼料用作物も売ってくれないとなる可能性が高い。
そうなれば、日本の食糧自給率の低さを切実に受け止めざるを得なくなる。
金額ベースの自給率だとか、カロリーベースの自給率だとかよくわからないという日本人はいなくなる。
足りない自給率の分日本人が飢えるのだから、食糧廃棄だとか肥満だとかは少なくなる。
暑さに強い農作物の品種などすぐにできるわけがないし、さらに進む熱帯化を見越した品種ができるには何年かかるのか想像もつかない。
だが、米が一切取れなくなるわけではない。
農家は自分の食い扶持を確保した上で、余った分だけを売りに出す。
くず米とかそんなことは言ってはいられない。
米が10キロ数万円になり、その値段ですらも市場に出回ることがなくなる。
食糧を輸出できる国が力を持つことになり、日本でも就農者が急増する。
農家を継がないと言っていた人が農家を継ぎ、食い物を手に入れたい人達は小作になる。
小作人の増加が必要だとなると、人口は増え、さらに食糧事情は悪化する。
東京都心の土地は暴落し、農地が高騰する。
政治は農地への課税を増やし、米を集めようとするだろうが、死活問題となってはありとあらゆる誤魔化しが横行、賄賂米なら可愛いものだが、生死を握る大地主が力を持つ事態も十分にあり得る。
もはや、二酸化炭素の排出を減らして温暖化を止めるなど焼け石に水になる。
何故温暖化を止められないのか?
答えは簡単。
二酸化炭素の排出を個人がどれだけ減らせたかなどわからないし、努力に即効性が無い。
しかも、自分が二酸化炭素の排出を減らしたところで、恩恵の大部分を受けるのは自分以外だと分かっているのだから、努力するだけ損した気分になるからだ。