家で食べるものでもカビてしまうことはある。
冷蔵庫に入っていても、カビは発生する。
例えば、チーズがカビた時にその部分を削って食べることは大丈夫なのか。
自分は昭和世代なので、お鏡餅の表面に青カビが付いていたものを、洗ったり、カビた部分を削ったりして食べた世代だ。
だが、カビた餅はカビ臭くてあまりおいしいとは言えなかった。
カビは表面に見えるだけでなく、食品内部にも菌糸を伸ばしている。
なので、カビの生えた部分だけを取り除いても、食品内部にはカビ菌がうようよいるはず。
しかし、実は食品に付いたカビを食べても健康被害になる可能性は極めて低いそうだ。
だが、ここで極めて低いと書いたのには例外があるからで、注意が必要なのはアレルギー持ちの人が食べた場合。
風邪ににた症状が出る場合があるらしい。
だが、食べたものがカビていたせいで、風邪みたいな症状が出ても、食品を疑う可能性は極めて低い。
カビは目視による発見がほとんどだから、食品によっては気付くことがない可能性もある。
食べた時に匂いや味でおかしいと気付く場合は、カビだけでなく腐敗している可能性もあるので、その場合は腹痛などが伴う可能性もあるだろう。
最近、小林製薬の紅麹を使ったサプリメントで腎臓障害を起こす人が出ている。
死亡した人も2名いて、紅麹を提供している社外の製品にも自主回収が広がっている。
死亡には至らなくても、人工透析が必要な人はいるようだ。
主にダイエットサプリに使われているものを摂取した人に健康被害が出ているようだ。
だが、腎臓障害を引き起こした物質の特定はできておらず、使用を控えるようなアナウンスも同社への問合せから2ヶ月経過してから行われたこともあり、世の中では紅麹は危険だというイメージが独り歩きしている感じもする。
また、マルコメ味噌でゴキブリが混入した製品が出荷されていて、自主回収が進められている。
こちらに関しては、製造ラインのどこでゴキブリが混入したかは特定できていないということだが、一件の消費者からの連絡だけで、当該ロットの製品を自主回収するということは、社内でも異物混入が認識されていた可能性が高い。
たが、影響範囲が絞り込めないために様子見をしていたという可能性がある。
今ではSNSによる個人消費者の発信が想定を超えた速度、規模で情報拡散する。
速やかな回収対応は良いことだと認めるが、あまりにも対応が迅速だと周知の事実の後追い認証だと勘ぐる私のような輩も出てくる。
かつて、海外で製造していた冷凍食品の品質管理に問題があると騒がれたことがあったが、日本製のものが絶対に安全だという神話を盲信することは危険だと言うことだ。
タイトルはカビた食品なんて大したことはない。となっているが、購入したものがカビていたら、お店にクレームをつけるよりもすぐに保健所へ通報した方が良い。
消費者の健康被害を軽んじる企業なんて存続する価値はない。