何が日本をダメにしたのか

あるニュースを読んで、日本がダメになった理由は1つだけだと論じる人がいた。
その人曰く、日本人が年をとっても引退、隠居しないからだと言うのが理由らしい。
まず、ダメという状態の定義をしないで解決方法を語る時点で、何それ?というのが個人的見解だ。
日本はほとんどが上手く行っている国だけど、唯一ここだけがダメなんだよねとかいうような共通認識が国民の大多数にあるとでも思っているのだろうか。
その人からみた、日本のダメなところは明確な常識的なことなのかもしれないが、個人の常識は世間の非常識であることが多々あるのだから、独善的な見解を声高に叫ぶ心理が理解できない。
50代以上の世代が引退せずに、現役で居続けて大きな声で発言しているから若い世代が声を出せないという。
若い世代が活躍できないことに限定して、その理由を言っているだけならば確かにそれは大きな理由のひとつだろうと考える。
日本がダメになったと言うのを、安心して生きていけなくなったことだとするならば、その最大の理由は敗戦したこと以外には考えられない。
敗戦していなければ、この国は世界有数の有資源国になっていたことは間違いない。
自国の資源で自国で生産し、増加する国民により、その消費が支えられるという、成長構造が確立できていれば安心して生きていけると思う。
若者にもっと頑張ってもらうには、高齢者世代がもっとクズでダメな存在になって、若者世代が目的意識を明確に持つ必要があると思うけど。