日本の国民負担率

五公五民という言葉が巷で言われている。
実際はそこまでではないが、46.5%という高負担率には驚く。
え?そんなに税金や保険料は払ってないと思うかもしれないが、実際には消費税負担だけで10%支払っているし、厚生年金や健康保険も実際に支払っている金額のおよそ倍額が実際の負担金になるので、そのくらいの負担率になるのは嘘ではない。
では仮に、国民負担率をゼロにしようとしたらどうなるか。
公的サービスは無くなる。
公務員、政治家はボランティアがやることになる。
儲けのない鉄道、バスは全て廃止。
教育は裕福な人間が私費で受けるものになる。
そもそも、国の発行貨幣が無くなるので小さな社会の中で個別運用される、代替通貨もしくは、外貨で経済流通を賄うことになるだろう。
なので、国民負担率は必要なものなのだけれど何故ここまでの高負担でも日本国民の多くが飢餓で死ぬことがないのか。
人間が生きていくのに必要な最低限のお金以上に、日本人は収入を得ているからだという結論に至る。
だが、いつまでもこの状態が継続するわけではない。
いずれ、国民負担率がさらに高まり、可処分所得で生活が賄えなくなれば、飢餓で亡くなる人は増加していくことだろう。