色々問題が取り沙汰されているマイナカード。
ここには、政治の思惑を否定したいという考え方が根強くある。
本当に必要な制度であれば、生じた不具合については、どのように対処されるのかが論点になるはずなのだが、こんな不具合だらけのシステムで管理されるのはマズイと煽る人達の意見が色濃くマスコミに取り上げられている気がする。
システム開発者の常識が世の中の常識と乖離していることが悲しい事実だ。
使い終わった端末から離れるときにはログアウトするのが当たり前で、そうしないのは情報弱者だとしてしまう考え方がある。
システムのことはわからないからと、行政職員による十分なテストがされていなかったことは明白だ。
例えば、カードリーダーにマイナカードをセットした状態でなければ、操作ができずにログアウトするような仕様にすることは難しくなかったはずでこうすれば、マイナカードとの紐付け情報がズレてしまうことなどあり得ない。
勿論そのようなUIは検討されて、置忘れというありがちなヒューマンエラーを指摘した人により、却下されたのだろう。
いただけないのは、誤った住民票が発行されたトラブルだ。
そもそも、マイナカードによる認証を進めるのであれば、紙の発行は全くナンセンスだとしか言えない。
移行期間の間は、紙での認証が必要なことは理解できるが、そうであればコンビニで住民票が発行できるサービスは提供すべきではなかった。
この不具合で恐ろしいのは、誰かが他人になりすましてはいないかということだ。
証明を求めるあまりに、とても大きなリスクを負わされている。