オンプレミスサーバは必要なのか不要なのか?
オンプレミスサーバはハードのリプレイス時の費用が嵩む。
これはまぎれもない事実だ。
システム運用に必要なスペックの見通しがかなり難しいので、オンプレミスではどうしても多少オーバースペック気味のハード構成にせざるを得ない。
クラウドサービスのサーバーであれば、比較的容易にスペック変更も可能なので必要以上のスペックは不要となる。
ただし、オンプレミスで稼働している古いサーバをそのままクラウドに簡単に移行できるかと言えばそうではない。
まず、稼働サーバのOSがそのまま使えるか?
クラウドにサーバを移行した場合、セキュリティのためにVPNでのサーバとの接続が必須になるとはいえ、すでにサポート終了しているOSをインストール可能なのか。
次にデータの移行だ。
仮に数テラバイトのデータ移行が必要だった場合、ネットワーク経由での転送は想像以上の時間がかかる。
その間にもオンプレミスサーバのデータは更新されるので、同期転送が求められる。
クラウドによっては、物理デバイスでのデータ配備をサポートしている場合もあるが、それにしてもデータ配備後に同期チェックが必要になる。
移行時には想定以上に費用が求められることは覚悟しておかなければいけない。