読んでいた本のテーマがこれだった。
食糧自給率の低さはカロリーベースで、食肉の飼料がほぼ輸入に頼っているので鵜呑みにできないところもある。
主食の米は国内消費の減少に合わせて減反している。
小麦の輸入が止まったら、パンや麺類が高価になる。
米粉で小麦粉代替ということもあるが、同じカロリーを確保するのに、加工費をかけるだろうか。
国内で飼育されている家畜でアメリカから輸入した飼料をやめて、米を飼料とする場合、飼料農家と畜産農家が別々に成り立つのは難しい。
コストに見合う収入という観点で飼料米をやる農家を希望するのは少ないと思われる。
同じ広さの圃場で米を作るなら、食用米で補助金を貰って、なるべく高く売れた方がいいに決まっている。
収量が多く、手間のかからない飼料米が開発され、藁は牛に、米は鶏と豚に提供できて、農業が法人となり、畜産と栽培の両方を手がけられれば、食糧自給率は改善されないだろうか。
タイトルとはずれてしまったが、品種改良の短期間化に遺伝子組み換え技術の応用は必須だと思う。
また、農薬についても使わずに収量を確保するためには、作付け面積を増やして、不格好だったり虫が付いていても消費することが必要になる。
この国でそんなことになる時。
貧困で悲惨な国になっているのではないか。
農薬、遺伝子組み換えの善悪を議論できる今の世の中は幸せなのかも知れない。