サビキについての考察

魚は、餌だと思って口にしても違和感があればすぐに吐き出すとか言う。
なので、魚が釣り針を吸い込んだらすぐにアワセて針を口に掛けるような釣り方もあれば、喉の奥まで吸い込まさせて吐き出すときに針が口の中に引っ掛かるような釣り方もある。
サビキ釣りは本物の餌の中に餌に似せた針を漂わせて、その針を口にした魚を釣る。
魚がどこまで目が良いのかわからないが、サビキ針の色や形状などに工夫が凝らされている。
小エビによく似たオキアミというのがある。
形はエビに似ているが、プランクトンの仲間でクジラなどが主に食べているのはオキアミだ。
海にはオキアミは大量に存在するわけだが、日本近海にもオキアミは生息している。
だが、釣り対象の魚で実際にオキアミを食べているのは地域も限られている。
それでも、オキアミは魚にとって餌だと認識されている。
このオキアミ、太陽光の届きにくい水深ではボンヤリ光るらしい。
なので、光の少いタナではオキアミの発光に近いサビキ針に食いつく個体が増える。
さて、サビキ針を吸い込んだ時になるべく違和感が無い方が釣れるのは想像できる。
では、どうならば違和感が少ないのか。
魚に味覚があるならば、味がついているサビキのほうが、すぐに針を吐き出さない感じもする。
硬い異物感の強いものはダメな気もするが、そもそも釣り針が硬いのだから、大した問題にはならないのだろうか。
それよりも、まずは口にしたくなるような疑似餌針でなければ、口にした時の違和感もヘッタクレもないだろう。
リアルに見せるのは釣人の自己満足という気もするが、まずは模倣から始まり、ポイントを押さえたものが現れるのが進化。
模倣を突き詰めるくらいなら、本物の餌を使った方が良い気もする。