地震ならば、地盤や活断層の有無でリスクの高さが少しは解る。
台風ならば、進路統計でリスクの高さが少しは解る。
だが、近年の線状降水帯による洪水被害に関しては、リスクの高低が判断できない。
水温の高い海水による大量の水蒸気を含んだ雨雲が、集中的な豪雨となり、河川の氾濫や地盤の崩壊を起こしている。
強いてリスクの高低があるとするならば、河川のそばは浸水被害などのリスクが高いと言えるか。
深刻なのは、昨年に続く猛暑とこの水害が与える農作物への被害だ。
特に主食の米は、国内生産でまかない切れずに外国産の米を輸入することになるかもしれない。
30年ほど前の米不足は単年で済んだが、このまま米不足が通常化し、生産効率が想定の70%程度にしか達しなかったら、米の生産力を40%増やすことが可能なのだろうか。
自国だけで解決できない温暖化対策に力を入れるよりも、食料確保に注力しないのは、国内ではそのような問題提起は意味が無いと捉えられているからか。