参院選2025富山

反自民党の受皿が自民王国と呼ばれる富山で自民党現職候補に勝てるのかが全国的にも注目された。
現職候補は能登地震で県内で最も被害を受けた氷見市を支持基盤とする。
氷見市の得票率は60%に留まった。
従来ならば90%程度の得票を得るべき地域。
対立候補と目される候補には倍以上の差をつけているが、地元には不満の声が想像以上にたまっていたことが伺える。
同じ能登地震最大の被害地を抱える石川県では自民党候補が早々に当選を決めた。
福井も自民現職候補が当選回数を重ねた。
富山県自民党は組織票を固める従来からの選挙戦術なのだが、ここ最近では自民党のこの選挙戦術が通用していない。
地方議員の集票力と組織票を固めて勝つという鉄板のやり方では勝てない。
自民受皿候補が若干のリードとする事前調査だったが激戦だった。
開票率が9割になり、現職が1万票以上リードしていながら当確が出ない。
逆に新人候補が当選。
地元高岡市では11月に市議選がある。
大多数の市議が支持した現職が負ける事態となり、かなり多くの新人候補が出馬するのではないかとされている。
民意を汲み取らない市議、県議というイメージがついた選挙になる。