高岡市の年間収支が昨年から11億円改善した。
この事自体は良い事だ。
だが、新聞を読んでいる人の何割が誤って事実を捉えている可能性は否めない。
5年で構造赤字をゼロにするとは言っているが、11億もの収支が改善していても、累積債務は増え続けているのだ。
構造赤字を改善する間も赤字は積み重なる。
収支改善の後に、累積債務を減らすと言う仕事が待っている。
ざっと、100億の赤字と利息を12万人ほどの市民が抱えるのだから、一人あたり9万ほどの借金を返さなければいけない。
借金のレガシーは負の遺産の後押しをしている。
駅前からは活気が消え、地方資本ではない商業施設の膝下に膨大な金が投資された。
地方資本の代表とも言える百貨店は、アホな地方自治体に相談なく撤退を決めた。
地域と駅前を結ぶ手段としてのコミュニティバスを廃止したことも、百貨店撤退の理由の1つとできる。
家康が豊臣を亡ぼす言い訳とした、梵鐘の文字みたいなものだ。
悪手を打つくらいなら無策のほうがまだマシだと、市民に思われるのも遠くないかも。