罰則の無い緊急事態宣言が出される。
ひと月ほど前にテレビ番組で橋下徹氏が罰則の無いお願いは、お願いを守らなかった場合に被った被害に対して保障しない、責任を取らないことの表れだと言っていた。
パフォーマンスがちな橋本さんの発言はあまり好きではないが、これには納得した。
首相が対策として行ったことは、ウイルスがダダモレとなる布マスクの一律配布と、手続きが煩雑で具体的な効果がわからない、現金給付だ。
一方で株価が下げ始めたときに行った経済出動には1兆数千億を投入している。
このセンスの無さ、それを止めない与党議員、野党議員。
日本が地盤沈下とも言うべき自体に陥ろうとしている時に、沈む地盤の上に立つ建物の玄関周りにコンクリートブロックを1段置く程度の効果しかないことをコロナウイルス対策ですと、嬉々として発表する閣僚。
米国大統領も根拠の無い持論を振りまく。
中国やロシアがウイルス対策に先んじて、アメリカが国防危機になれば太平洋艦隊はハワイまで前線を下げるかも知れない。
そんな馬鹿なと考えたいところだが、敵国の戦力が自国の戦力より遥かに低くなって、さらに放っておいても低下するのなら、治療方法が確立する前に攻撃することは、当然の選択肢だ。
治療薬が見つかった時に、中国やロシアはどこの国からでもそれを購入するが、自国が先んじた場合にどこの国にも治療薬を提供するかどうかは解らない。
治療薬戦争が水面下では始まっていると考えるのは間違いだろうか。