株価

株価が高騰している。
経済が良くなっているわけでもないし、企業の業績が良くなっているわけでも無いのに、株価だけがひとりで上がっている。
日経平均株価が30000円を超えたとか言うが、これは上場している全銘柄の平均株価ではない。
指標銘柄というのがあって、その平均株価のことを言う。
指標銘柄も日本経済の指標となるように、業種ごとに銘柄が選択されており、業績好調な業種に偏っているとかそんなことがないように選ばれている。
株の取引自体は、配当金を目的として保有する場合と、株価の変動で売買差分の利益を求める場合がある。
おそらく、現代の取引で配当金目的での売買は決算直前に行われるものがほとんどで、それ以外は単純な株価変動差益を求める取引が大多数を占めるだろう。
例えば上場廃止が決まった銘柄の株券は、非上場後には市場での取引ができなくなるので、よほど配当金が良くない限りは紙屑になる。
それでも、そんな株券の取引が盛んに行われる。
例えば一株あたり10円で購入したものが、20円になれば投資した資産は倍になる。
そんな夢を見る人たちの資金が動くわけだ。
ただしこれはシーソーの上で転がるボールをコントロールするようなもので、ほとんど不可能に近い。