サイトに掲載された給与情報

初任給については概ねウソは無い。
だが、30歳給与例はかなり怪しい。
現在の大卒初任給は大企業も中小企業も21万前後だろう。
年収ベースになると、残業手当を除けば初年度で大企業ならば270万、中小ならば260万くらいだろうか。
その後30歳になる8年後の年収となると、大企業ならばプラス100から150万、中小ならばプラス50から100万といったところが現実的な数字だろうか。
ところが、中小企業の30歳の給与例では年収が320万とかそんな記載のところは少ない。
残業代込み、諸手当込みで400万とかそんな数字が出てくる。
まさに画餅、絵に描いた餅だ。
その絵を完成させるためには、せっせと残業に勤しむしかない。
会社員で終わる場合は最初の就職先で生涯年収が確定すると言っても過言でない。
ベンチャーの創設メンバーになって、上場させ、キャピタルゲインでも得るか、起業して社長業で30人規模の会社でも経営しない限り、上場企業での生涯年収を超えることは難しい。
さらに、賃金の差は年金の差になる。
そんなことを考えた上で、安定を求めるのか、やりたい事を優先させた上で高い収入を求めるのか、間もなく2021年度の就職活動がスタートする。