かなりの人が導入しているwifi。
通信のための認証設定もボタンひとつで完了するようになっていて、インターネット契約で併せて導入するwifiルーターの設定にお金がとられる時代もあったことを思うと、素晴らしい進化だ。
ちょっと細かい話になる。
wifiの通信規格は世界共通で、wifiの初期は11b、その後11g,11a,11n,11ac 11axとより通信速度の速いものが出てきている。
それ以外に使用する周波数帯域が2.4ghz帯域と5ghz帯域に分かれる。
この周波数帯域は国別に規格が若干異なってくる。
そして、出力電力が異なる。
日本の出力信号の強度はかなり弱いものしか認められていない。
というのも、各周波数帯域では使用するチャンネルが設定されていて、各チャンネルが通信時に使用する周波数は決まっている。
同じ周波数で複数の通信が行われると、通信障害の原因となる。
通信自体は、接続セッションが確立すれば同じ経路で複数の機器の通信があっても、間違って通信内容が壊れたり、混在したりすることはない。
だが、その通信が複数の機器、この場合は無線ルーターになるが、それが同じ周波数で通信を行うと、通信が失敗する原因になる。
なので、電波の出力は小さく、隣家との無線干渉が起きないように規制されているわけだ。
これが米国とかだと、隣との干渉を気にしなくても良い環境も多く存在するので、ルーターに電波出力を調整する機能が付いている。
日本の場合、家屋構造が木造のものが多いので、電波の減衰が少ない。
なので、屋外で十分に微弱にするためには、出力を小さくする必要があるのだ。
だが、この仕様は正直過剰な気がする。
2階建ての家で、ルーターが1階にあると2階での通信に支障があるなど、どう考えてもおかしな話だ。
そのおかげで、メッシュwifiとか微弱な電波をカバーする製品が売れる。
正直、海外でメッシュwifiの機器の需要などあるのだろうか。
日本ならではの、羹に懲りて膾を吹くということだね。あつものにこりてなますをふく。