国際特許の登録数で技術力の優劣を見ている投稿記事がある。
なるほどなと思う反面、どうだろうとも思う。
確かに、何の研究もしていないような国は特許なんて申請しないだろうから、当然登録された特許もゼロだろう。
日本はと言うと、2020年では世界第3位。
なかなか優秀じゃないかと思えるような結果だ。
では、何故特許が多くてもメーカーは縮小していくのか?
優位性の高い製品が作れるのならば、輸出はどんどん増えて、工場の閉鎖なんてなくなるはず。
いやいや、日本は人件費が高いから、海外への製造拠点の流出が止まらないし、関税を抑えるために販売先での現地生産が進んでいるんだよとか、昔の話をいまだに信じている人もいるかもしれない。
日本人の賃金はそれほど高いのか?
収入が増えれば、物価も上がる。
現に日本でバブル景気と呼ばれた頃には、日本の物価はバカ高かった。
海外からは、日本でひと月稼げば母国で1年遊んで暮らせるとか、そんな時代だ。
今では、海外からの労働力は単純労働でのみ、利用価値がある。
技術力を要する労働者は日本の賃金が安くて、日本からの仕事を避けているということらしい。
じゃあ、日本の技術者の単価が安いのならば海外で働けばいいねと思われる方もいるかも知れない。
残念ながら、IT関連の日本の技術者のレベルを見ると、賃金に不満を持つようなレベルの人では海外では需要など無いだろう。
つまり、日本人のほとんどは海外から見ても市場価値が低いということ。
日本人の基礎学力ももはや、世界に誇れるとは言えないし、一体バブル以降の日本は何をしてきたのだろう。