二酸化炭素の話。
先日、ラジオで竹田恒泰さんが二酸化炭素を減らすために植林することについて話していた。
森林は成長のために二酸化炭素を取り込み、光合成で酸素を放出するが、木はいずれ枯れて腐食していく。
その過程で、二酸化炭素を放出するので長期スパンで二酸化炭素の量はサムゼロになるというのだ。
つまり、森林は二酸化炭素を固定化して蓄えるがいずれ固定化された二酸化炭素も元に戻るということだ。
確かに、考えてみれば化石燃料の使用によりほとんどの二酸化炭素が放出されている。
これは、地下深くに堆積した大昔の有機物が化石燃料となっていて、二酸化炭素を蓄積したものが、燃料として利用されているわけだ。
地球全体を地上だけでなく、全てでとらえるならば、二酸化炭素は地上で増えているが、サムゼロのはずなのだ。
森林の話に戻せば、地表で朽ちれば固定化された二酸化炭素は地表に放出されるだけだが、固定化したものを化石燃料に戻す技術が確立すれば良い。
固定化したままで温暖化が進み、さらに地殻変動で陸地が海になれば、固定化された二酸化炭素は数千年、数万年を経て化石燃料になるのだろう。
固定化しないまま空気中に残したらどうなるか?
答えは簡単。
まずは平均気温上昇による生態系の変化があり、その次に空気の組成変動による生態系の変化があるだろう。
人類は滅亡するのかというと、そうではないと思う。
人類だって変化してきている。