完全実力主義での採用は不可能なのか。
もしも、入社試験が大学受験のように一斉試験で行われて、そこで一定レベルの成績を収めないと面接に進めないように変化した場合、学歴フィルターを良しとしない学生は納得するのだろうか。
こう考えればどうだろう。
入社試験の学力選考は大学入学時の結果をもって行う。
問題となった出身大学でのフィルターはまさにそれだ。
今の実力ではなく、数年前の学力で選考をフィルターにかけている。
そうなると、大学受験で好成績を残すことが至上課題になってしまう。
本当にその方法で優秀な人材を選べるのか?
採用者は基本的には全数検査を通過した人材だが、それでも期待とはことなる結果しか出せない人材もいる。
となると、大量に人材を採用する企業であれば、使える人材の歩留りを上げたい。
出身大学のレベルで絞り込むと言うのは完璧では無いが、理にかなっている。
日本の大学は入るのは難しいが、卒業するのは簡単だと言われる。
もしも、入学時に求められる偏差値がそこそこでも、卒業時にはそれ以上に知識を身に付けなければ進級さえできないような学校があればどうだろうか。
その学校出身者は引く手あまた間違いない。
入社選考にしても、例えば学校のお勉強の成績と、全国一斉就職オンライン試験を組み合わせて一時選考とする。
オンライン試験ではどんな方法で回答を導き出しても問題無い。
企業にすれば、手段を問わずに回答にたどり着くことができる方が重要であるところもあれば、学校の成績を重視したいところもあるだろうから、利にかなっていると思う。
就職塾がそのうちできるかも知れない。