富山県内の公共施設の新設で運営者を誰にするのかで民間活力の導入という、曖昧な言葉が使われている。
これは、公務員による運営は非効率で良くないという自虐的な意味合いなのか、何となく忙しくすることはできないから民間に丸投げしてしまえということなのか、サッパリわからない。
では、民間が運営するとなった場合、運営者にはどんなメリットがあるのか。
利用費は民間が決められるのか、税などで優遇措置があるのか、県から一定の利用保証があるのか。
例えばゴミ処理施設の運営を民間に委任したら、ゴミ処理の費用は利益が見込める金額にせざるを得ない。
一般家庭ではゴミの量を減らす努力をするだろう。
一方で、ゴミを投棄する人も増えるだろう。
投棄されたゴミの回収を行政がやることになれば、通常のゴミ処理よりもお金がかかる。
回収にかかる費用プラス、処分費用を民間委託した企業に依頼しなければいけないのだから、費用の増大は容易に想像できる。
現在県が民間委託を検討している新設施設は、武道館と多目的イベント設備の別館。
県議会がどのような判断をするのか。
こちらも注目だ。
民間活力を導入すると決めて、民間が誰も手を挙げなかったら結局補助金を出すことを追加決議して、裏金を多く動かすための筋書きなどがなければいいのだけれど。