正しい知識を正しく学ぶということ

何かをする時に、経験に基づいて習得する場合がある。
習うより慣れろと言う言葉があるように、間違いとは決めつけられない。
だが、歳をとってきた今、習うより慣れろではなく正しい知識を正しく学び理解することが重要だと痛感する。
特に技術的な物事に対して、習うより慣れろはあり得ないことなのだ。
何故こうなのかということを理解して習得したことと、経験に基づいて習得したことのどちらが、より記憶に残るのか。
覚えることと、忘れることが同じくらいになってくるとどのように忘れないかということも大切だが、忘れたことをどのように思い出すかも重要なことになる。
まず、最初に思い出しにくくなるものに人の名前がある。
これは、その人との共通体験や親交など、習うより慣れろに近い覚え方をしていることが理由なのではないかと考える。
人名と同じように元素の名前などと言うのもそれ自体に意味は無いが、元素記号の8番目くらいまでなら覚えている人も多いのではないだろうか。
これは、ひたすら順番を反復して覚えた人よりも、語呂合わせというテクニックで正しく学んだ人のほうが覚えているのではないだろうか。
つまり、何が言いたいのかというと、高齢になるほど、慣れて学ぶのではなく、正しく学ぶことの方が効率的だということだ。