日医工

債務超過となり、上場廃止を発表した。
株価は連続ストップ安となり、ついに東証プライムは値下げ幅の上限を撤廃し、1円まで値段が下がることを認めることを発表した。
1円以外で値が付けば通常の値段幅設定に戻すというが、実質的な1円株になる可能性が高い。
そもそも、上場が廃止された場合は株式の市場流通手段がなくなるので、その株式の資産価値が高くなっても手放すことが難しくなる。
実際に日医工の株式の純資産価値が1円になることは今のところは考えにくい。
再建が成功すれば、配当金も出るようになるので、1円で手に入れた株で2円の配当を受け取ることも可能になる。
ただ、主管となる証券会社がいない場合、配当金の受け取り手続きを自分でやらなければいけないなど面倒なことは増える。
さらに、100%減資となれば発行した株券は無価値になり、新会社としてリスタートされればいくら前身の株を保有していても何も恩恵は得られない。
つまり、現時点で日医工の株主はただの紙くずを持っているだけだ。
上場を維持してADRでの再建を目指してはいたが、叶わない夢となった。