生き馬の目を抜く

なりすまし詐欺、国際ロマンス詐欺、フィッシングメール、漏洩情報を使った請求。
まさに、現代は生き馬の目を抜くような詐欺行為のオンパレードだ。
社会人になった頃は、名簿詐欺が多かった。
卒業名簿を入手して、恩師の功績をまとめる本を作成するとか、新聞に載せるとかで一口いくらかの寄付金を募るような手口だ。
それと、商品の送り付けも結構あった。
一定の期日以内に返品しない場合は、契約が成立するので、代金が請求されるという手口だ。
当時は受取人払いで返送すれば問題なかったし、現在では勝手に処分しても問題ない。
ただし、直ちに処分しても良いという法律が適用されたのはなんと、令和3年7月6日以降なのだから呆れるというか、めでたい話だ。
処分して良いというのが、とても曖昧な表現だが、捨てても良いのか、使えるものなら使っても良いのかがわからないし、返送しても良いのかがわからない。
仮に送りつけられたものが、処分費用がかかるようなものだとしたら、どうなるのだろうか?
壊れたテレビとか、除湿機とか、そういったものの類だ。
もしも、着払いで返送することがダメだとしたら、結局被害を受けることになる。
被害を与えたら厄介な人に対しての詐欺行為はあまりないだろう。
詐欺師は知的犯罪に長けているのだから、政治家だとか、国家権力だとかをターゲットにはすることはあまりないだろう。
こんなだから、被害者救済意識が低いんだろうな。
一般国民への生き馬の目を抜く行為は権力者に対しては虎の尾を踏む行為ってことだ。