2022年貿易赤字

19兆9713億と過去最大の赤字となった。
赤字というと、何だか損失を出したように聞こえるが、輸出総額と輸入総額の差額なので、損失が出たわけではない。
損失でないのならば、輸入超過になっても問題ないかというとそういうわけでもない。
輸入代金の支払いは大概外貨、米ドルで支払われる。
つまり、日本が保有する米ドルが20兆円分減ったということだ。
だが、為替では円安なので実際の外貨の減少は円高の時よりも随分と少ない。
ほぼあり得ない話だが、仮に日本の外貨不足が深刻な状態になったら。
円は国際価値が暴落して、国内市場はハイパーインフレとなる。
外国から輸入されるものは恐ろしく高額で手に入れることはできなくなる。
いわゆる、恐慌という事態だ。
暴動を抑えるためにかつての特高警察のような組織が大きな力を持ち、生きるために必要な物は、物々交換でしか手に入らなくなる。
税収が激減するので、公助はほぼ無くなる。
この貿易赤字が何年継続したらそうなるかはわからない。
だが、絶対にあり得ないことなど歴史上はない。
最初の例になるだけのことだ。