劣化ウラン弾

長期化するウクライナへのロシア侵攻でウクライナ側にはレオパルト2というドイツが開発した戦車が提供されている。
そして、劣化ウラン弾という核兵器を連想させる砲弾の提供も始まった。
この砲弾、貫通力が通常の砲弾と比べてかなり高いようだ。
ウランの放射線とか関係あるのかというと、理由はそうではないらしい。
比重が大きいため、着弾時の速度も速くなり、貫通力が増すようだ。
戦車の砲弾はロケット弾ではないので、弾速は初速が最大で距離が離れるほど遅くなる。
弾速が下がるのは、空気抵抗。
なので、実装できる砲弾の物理サイズが同じならば、比重が大きな砲弾のほうが減速しにくくなる。
もちろん、砲弾の重量自体が重くなり射出エネルギーが同じならば重い砲弾の初速は下がることになる。
だからといって、射出のための火薬量を増やせば、射出側の強度を高める必要がある。
砲弾はその全体を同一素材で作るわけではない。
着弾時の貫通力を高めるためには、弾頭が硬く、重たいものでさえあれば良い。
さて、ウラン弾だが、放射性物質は撒き散らされるのか?
核兵器のように明らかに放射線量が多い訳では無い。
だが、通常の弾頭とは違い放射性物質は飛散するのは間違いない。
これを口実にロシアは戦略核兵器の配備を行うことになるかも知れない。
仮に局地的であっても核兵器の使用が行われたらどうなるか。
食料価格と原油価格の今以上の高騰は免れない。