新紙幣が不定期に発行され、切り替わる理由には大きく2つの目的がある。
ひとつは、偽造紙幣の流通を防ぐことだ。
紙幣は新しくなるたびに偽造防止技術が投入される。
子供の頃のあった紙幣は透かしの入ったもので世界的に見ても偽造紙幣を作ることが難しいと言われていた。
透かし自体に新しい技術が投入されたり、特殊インクでカラーコピーを防止したり、ホログラムが使われたりと偽造防止技術は進化している。
新紙幣が発行されても、旧紙幣は使用可能だ。
どうやって、旧紙幣から新紙幣へと切り替わるのか。
金融機関から引き出す紙幣は新紙幣に切り替わる。
お店で使われた現金は、金融機関に預けられる。
そこで旧紙幣は回収されて、市場から消える。
もえひとつの新紙幣の発行目的だが、それは脱税の発覚や個人資産の流動化だ。
現金で脱税した資産を現金で保有している場合、旧紙幣で保有している資産は使い勝手がどんどん悪くなる。
大量に旧紙幣を使うことが予想されるので、高額商品を扱うお店で旧紙幣での現金購入などがあれば、その資産はどこから出てきたのか調査することができる。
また、タンス預金にしても新紙幣に交換するために金融機関に預けるなどの行動が予想される。
金融機関窓口で新紙幣への交換を依頼すると、大概は定期預金にしろとか金融商品の購入を勧められる。
こっそり相続しようとしていた現金であったとしても、金融機関への預け入れの記録が残れば、それは難しい。
キャッシュレス化がもっと進めば、チャージを現金で行うことも減っていくだろう。
デジタルマネーは諸刃の剣。
通貨により市場が誕生した。
デジタルマネーはそれを管理するサーバーが破壊されたらおしまいだ。
自分がこのアカウントにどれだけの資産を紐づけていたといったところで、100%保証されるかどうかは解らない。
それは勿論金融機関の資産も同じ。
世の中はコンピュータが無ければもう機能しない。