首相秘書官の首相長男が更迭されることが決まった。
官邸で親戚を集めた忘年会で、公務に使う場所での記念撮影などが週刊誌に抜かれたのが、秘書官としての資質に欠けると野党だけではなく与党内からも批判を受けていた。
もっとも、与党の批判は選挙への影響を懸念してのことであり、世間が気にしないなら秘書官なんて誰がなろうが問題にはしないだろう。
果たして、当人は秘書官になりたかったのか?
もちろん、岸田首相の後継者としての政界進出を見越しての秘書官登用であることは、誰の目から見ても明らかだ。
政治家になることも含めて、当人が父親と同じ道を進みたいと思ったのかは当人のみが知ることだ。
世襲が半ば当然のようになりつつある国会議員。
とりわけ、ほぼ政権与党であり続ける自民党においては、チルドレン系議員を除けば、世襲は当たり前なのかも知れない。
結局、政治を職業とする人達は選ばれる立場になってもその選挙の目的は信任されるかどうかでしかないし、信任されることが免罪符であり、自分への未来への確約を得ることが最重要事項なのだ。