富士通トラブル

富士通は巨大な企業だけあって、大勢の退職者がいる。
富士通退職者のfacebookがあるというのも、退職してもコミュニケーションを取りたいという現れだろうか。
そこに投稿されたマイナトラブルに関する、危機管理ができていないと懸念しているという投稿に対して、富士通現役幹部が問題のシステムは2009年製で現役が作ったものではない。退職者たちの意見に対してはガッカリしているというものと、ありがたく思うという意見に大きく別れる。
問われているのは、皆さんでは無いかと思う。
と投稿したらしい。
正直なところ、これにはガッカリだ。
大規模ITベンダーとしての、富士通には大きな期待がある。
品質のみで評価するならば、別の企業が優れると思い浮かぶのだが、技術力を含めて日本の将来のITを思うと、今のところ資本力、人材などで富士通がリーダーとなるべきだと評価しているからだ。
件の現役幹部の投稿については、勘違いも甚だしい。
辞めてしまった社員が作ったものなのだから、OBが危機感を持って、何なら対応してほしいなどと考えるのは一体何なのだ。
そこまで言うなら、離職率を0%に近づけるとか、離職者に依存しない体制を何故作れていなかったのか。
まさに、自分のことを上げておく棚だけはしっかりもっているのだな。
この記事に関して、売上を上げたいために自治体ごとにカスタマイズして納入していたことが書かれていた。
ここには、ベンダーの思惑もあるが自治体が自分たちの作業は標準化できないのでカスタマイズが必要だという、意識もあることを、見逃してはいけない。
こんなつまらないことでほんの僅かの売上を稼ぐよりグローバルなシステムプラットフォームを提供して全国の自治体を一網打尽にしようと考える方が戦略的だと思うのだが。