AIが人間の仕事を奪い、失業する人が増えるのはいつ頃の話なのか。
戦々恐々としている若者もいれば、その頃には働いていないから関係ないという人もいるだろう。
最も戦々恐々としているのは若者ではなく、まだまだ働かなければならないのに、AIにより無くなる仕事の管理をしている人たちかもしれない。
将来要らなくなる仕事は何だろうと検索するといろいろなものがヒットする。
今の仕事がヤバいと憂鬱になる必要はない。と言いたいところだが、社会全体が最適解を得るまでは正直なところヤバい状況だと言えるだろう。
AIが人の仕事を奪うといっても、それが導入されるかどうかは、コスト次第だ。
日本人は最も高いのが人件費というおよそ日本国内でしか当てはまらない呪文に恐れおののいているだけだ。
仮に、あなたの仕事をITができることになったとして、その導入費用があなたに支払われる賃金の10年分以上必要で保守費用があなたの年収の半分程度かかるとしたら?
あなたを解雇して導入したシステムが費用対効果でプラスに転じることは本当にあるのだろうか。
良い例が中小企業が中国に生産拠点を作れば製造コストが下がると考えて工場を作ったが、一体どのくらいの企業が投資を上回る費用効果の恩恵に預かることができたのだろう。
IT投資に乗っかって人件費を削るのは、間違いではない。
だが、勘違いしてはいけないのはその業務に必要だった経費を減らしたことによる人件費の削減であり、これから労働人口が激減していく将来に向けて確保できないかも知れない従業員をどこで活用するかが重要なのだ。
だから、私個人の考えとしてはITでなくなる仕事が増えるのは大いに結構。
余剰となる労働力を新たなことに振り分けることを企業のトップは考えていかなければいけないだけで、それができない企業は先が無くなるだけだと思うのだが。