自民党の裏金問題。
当の議員は裏金問題とは呼ばずに少しでも悪いことをしていないような呼び方をしている。
野党は自民党を徹底的に糾弾しようと躍起で政権交代も夢見ているのかも知れないが、何だか盛り上がっていない。
何故、前回は政権交代が起きるほどの国民の盛り上がりがあったのか。
あのときは、隠し金という言葉が使われていた。
無駄金や表に出てこないお金を使えば、国民の生活は楽になるかも知れないと思わされたからだ。
だが、あの時だって目に見えるほど国民の生活は改善されなかった。
ましてや、国会議員が何億円も裏金を受け取っていたことには腹が立つが、彼らを辞めさせて政治が変わったとして生活が激変して良くなるわけではないからだ。
政権を持たないから何もできないのだ、政権を取ればきっと生活は良くなると思っていた野党に期待した自分たちの愚かさを思いだしているのかもしれない。
事実、米国との外交は疎かになり、タイヤ会社のボンボン総理はわけのわからないことしかしなかった。
後任の総理のときは、原発事故現場をどやしつけてそれこそ命懸けの作業の邪魔にしかならなかった。
最後の総理は、あたかも自民党の挑発に乗ったかのように選挙に打って出て負けたわけだけど、本当は政権運営は荷が重いと考えての行動だったのではなかろうか。
つまり、自民党議員が甘い汁を吸うのは腹立たしいが、他に頼める政党がないということを身に沁みて感じているように思える。
江戸幕府崩壊の立役者である薩長が未だに政権の重要部を握っているのだから、日本という国は本当に変化を望まない国だなと思うのだ。
政権交代に盛り上がるとすれば、若い世代から新しい政党が生まれて、彼らを支持する若者がみな投票する時になるのかも知れない。
若い世代の人数の先細りは困るが、彼らに政権交代の選択肢を握らせたくないのは与野党問わず共通の思いかも知れない。