パーティ券の裏金問題で、野党は政権交代と息巻いているが、政権交代の芽を摘んだのは、かつて政権交代でまともな運営ができなかったのが原因である。
国民が望むのは、もはや政権交代だとか二大政党体制ではない気がする。
単独過半数で議案を全て成立させることがなくなり、緊張感のある国会議論をしてほしいと願うのは国民の半数を超えると思っている。
全ての提出議案に反対することを期待はしていない。
それこそ、是々非々で国民が納得する議会制民主主義を実現してほしいだけなのだ。
今の状況では一党独裁体制と言っても過言ではない。
自民党公認にさえなれば、選挙に落ちたら議員はただの人などという例えはほぼ当てはまらない。
結局、日本人は強いものに巻かれて生きていくのが好きなのだ。
もしトラなどという言葉があるが、そのせいで大増税になろうが、年金制度の崩壊が早まろうが、強いものを応援していたのだから守ってもらえるのは当たり前で、守ってもらえなかったら、もっと強い何かに邪魔をされたのだから仕方が無いと考えられる国民性を持っているし、貧困で死ぬなどは自分には当てはまらないし、貧困なのはその人に責任があり、当然の結果だと考える人が多数だ。
何しろ、たった450年ほど前までは平気で近隣の集落の人を殺害することも、人身売買することもしていた国民であり、強い者が弱者から奪うことは当然だった。
美しい国なんていうのは、強者が作ってくれた文化の名残でしかない。
明治時代に初めて名字を得た大多数は選挙権を得たことの重要性も何もわかっちゃいない。
今でも、かつての薩長、とりわけ長州が日本のリーダーであるのは、当然の帰着であり、総理大臣を排出できていない道県は、明治維新当時に力を持たない藩があてはまるのは仕方が無い。