人口は若年層が多く、高齢者になるほど少なくなる構成が理想とされるピラミッド状の人口分布。
団塊世代とそのジュニア世代が亡くなる40年後には高齢者層人口が減るので、人口ピラミッドが改善される。
なので今の若者たちは年金制度が崩壊して悲惨になるわけではなく、その過程の世代、年金受給開始直前世代が最も年金受給に関して厳しいと書かれた記事があった。
だが、実際の年齢別人口分布はそれらの世代より下であってもピラミッド型の分布にはなっていない。
結局、年金制度が各人の原資に応じた受給にならなければ、年金制度だけを見た場合に歪な制度であることに変わりはない。
しかし、ここで大きなジレンマが生まれる。
女性が出産等で年金原資を溜められない場合に受給に対して著しい不利益を生じるため、出産しないことを選択する女性が一定数増加するだろうことだ。
結局、原資を何かしらの方法で補完する仕組みが必要になる。
だが、原資に満たない受給しかない制度に参加する国民がどれだけいるのだろうか。