歴史からみる民意による政権交代

現在の状況を考察する。
戦後の政権交代は、政権与党に対して民意が影響を持つことができたので実現した。
とはいえ、民意は政権に絶望して危機感を持って政権交代を選択した訳では無いように感じる。
今よりもう少し生活が良くなるなら政権交代させてみようか、ぐらいの意識しか持ち合わせていなかったと思う。
これが、もう少し国民の生活を逼迫させるようになると、結論は2極化することが歴史から学べる。
1つは、政権が主体で誘導された事実上の軍事政権へと進むこと。
もう一つは、多数の民意が望んだ軍事政権。
最初のは、日本がかつて進んだ軍事政権であり、あとのは、旧ドイツが進んだ軍事政権。
日本では、旧ドイツのような軍事政権はうまれないだろう。
だが、かつての誘導と同じようにして軍事政権が生まれる可能性は否めない。
建前では自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣ではあるが、最終的には暴力を行使できるものが支配するのは、生物的にも真理なのだ。