福島原発のデブリ取出し始まる

ようやく、原発廃炉に必須となる燃料デブリの取出しに初めて成功した。
以前の記事で、全てを取り出すのに1000万年以上かかると書いた。
だが、取出しに成功したことは大きな一歩だと考えている。
遠隔操作で原発内作業ができるように技術を進めることは、地球温暖化を遅らせるためには絶対に必要となるからだ。
現時点では一度の取出しが数グラムしかないが、いずれは数キロ単位での取出しが必ず可能になる。
そうなると、この分野での技術は日本が最先端となるはずだからだ。
気の遠くなるような話だが、結局日本の産業が生き残るには、こうしたニッチな分野に特化していくしかない。
政治は即効性のある産業に力を入れたがるが、技術の裏付けのない分野への参入でどれだけの期待値を見込むというのか。
世界一と考えている自動車産業にしろ、種苗産業にしろ一朝一夕でその地位を得たわけではないことを頭では理解していても、全ての産業において世界に通用するレベルを努力で数年で手に入れることができると考えているのだとしたら、日本の官僚は3流以下だと言わざるを得ない。