日本のIT業界の現状

日本のシステム製品はとてもおそまつになった。
長らくこの業界にいる個人の私見だが、理由は2000年問題対応に端を発する。
そもそも何故2000年問題が起きたのかと言うと、システムの少いリソースを拙訳するために、西暦年の下二桁だけをシステムに持つ設計にしたせいだ。
それを反省したシステム開発者たちは、ハードウェアリソースはお金で解決できるのだからリソースを節約する設計はやめようとなった。
だが、ここで第二の悲劇が潜在化する。
リソースは金で解決できるというのがシステム性能にも適用され、性能不足はハードウェアのアップグレードや増強で解決するのがスタンダードになってしまった。
こうなると、一体何が起きるのか?
性能設計をキチンとするのは、上位ソフトウェアだけでユーザーシステムは適当で、ソフトウェアパラメーターでは処理できる設計値だが、ハードウェアがついてこれないということが平気で起きる。
これが仮想環境になると、物価リソースを仮想マシンにどのように割り当てればいいのかわからずにデザインシートを作ってしまう。
webシステムなら、abをかければ性能測定など簡単にできてしまうのに、やっていない。
ユーザーに遅いとか、繋がらないというクレームが多発して、リソース監視メールからリソース使用状況をとりあえず調べようとする。
それがわかったからといって的確なシステムチューニングができるわけもないのにだ。
そして、そんな設計を王道だとするのが、20代30代の設計値でなく、40代50代のベテラン設計者なのだから頭が痛い。