コノシロを食べた

年の瀬にアジ狙いに行って、アジが全然釣れず代わりに大量だったコノシロ。
知らないオッサンにコノシロかと笑われて、ブチ切れた。
それほどに、この魚の価値は低い。
富山には食べる魚が沢山いるのだから、コノシロなんて未利用魚の代表みたいなものかも知れないが、釣ったこっちも、あぁまたコノシロかとガッカリしているのに、わざわざコノシロかと笑うクソみたいな奴がいるもんだ。
クソ野郎に何が面白いんだとブチ切れてしまった。
で、コノシロの食べ方を調べると、骨が多くて小さなコハダは価値があるが、大きくなるほど価値が下がる魚で、焼くと人を焼いたような匂いがするとひどい言われようだ。
回遊魚ではなく、居付きの魚なので海域の汚れが匂いとなるらしく、大きくなるほどその場所に長くいるから臭みも増すという。
酢締めで骨が柔らかくなるし、匂いも気にならなくなるとのことで、持ち帰った奴らを三枚におろして酢締めにした。
アニサキスもいるようなので、酢締めのあとで冷凍庫で24時間以上冷凍して、アニサキス対策をした。
中骨以外の部分にも小骨がたくさんあるのだが、大量にいるコノシロなので、五枚おろしのようにした。
酢締めしたが、骨切りの飾り包丁をいれて、おろし生姜と醤油で食べた。
コノシロはニシン科の魚なのだけれど、酢締めしたそれは昔ながらのしめ鯖と同じような風味で臭みも消えて骨も柔らかい。
抜群の美味さとは言えないが、しめ鯖代わりに食べるには十分。
30センチ近いものばかりを12尾持ち帰ったので、小分けして冷凍。2尾分ずつに小分けしたので、6回は食べられる。
多分、おろし生姜とポン酢で食べるか、棒寿司にするのも悪くなさそう。
ヒイラギといい、メゴチといい、美味い魚を富山の釣り人は食べなさすぎる。
黒鯛なんてクソ不味いのにありがたがって持ち帰るし、何でもかんでも塩焼きにして食べたがる。
黒鯛は能登のカセのものは真に美味い。美味い魚を美味く食う。これ大事。