フィージビリティ確認

要求仕様の実現が可能かどうかを判断するのに、IT業界ではフィージビリティ確認と言うのを行う。
広義でフィージビリティと言ってしまうと、ユーザーはこんなことをしたいと言っているが、それを実現できるか判断することと捉えがちだが、個人的には日本のIT企業のいうフィージビリティとはそうではないと思っている。
もちろん、仕様実現のためにどんな技術を使うかは重要だ。
だが、どちらかといえは日本のIT企業のそれは、性能的な問題だったり、セキュリティの問題だったりすることが多い気がしている。
それがいけないと言っているわけではない。
むしろ現実的な意味でのフィージビリティとしてはそちらのほうが重要だ。
だが、今からの日本のIT企業に求められるのは、そんなことではないだろう。
例えばクルマに乗って、きれいな星空を見たいと言ったら、今から移動可能な場所の天候などを踏まえたうえで適切な時刻に目的地に到着する自動運転機能で、行程中の食事なども考慮してくれるような機能だろう。
こう言った条件を出せば、こうやったら実現可能な方法を模索することはできるかも知れないが、こんな機能があると良いなというのは元々ガラパゴス製品ばかり作っていた日本人は得意なのでは無かったのだろうか。