保守

システム管理の中で保守費用というのはなかなか高額で、かつハードウェアに関しては大概5年でリプレイスと言うのがスタンダードなオンプレミスのサーバ運用だろう。
またメルマガの記事で恐縮だが、保守をメーカーではなく、第三者に依頼して保守費用を軽減しているというのを読んだ。
システムはハードウェアとソフトウェアの両方が正常で初めてまともに運用が可能だ。
保守費用が低減されたと喜んでいるクライアントは実際に重大なシステム障害に面していないから、うまくいったと言っているが、仮に原因不明のシステム障害が発生した時に、ソフトウェア開発元とハードウェアの保守会社のどちらが原因の切り分けを行うのだろう。
ソフトウェア開発元はソフトウェアに明らかに原因があると証明されなければ、調査対応はしないだろう。
果たしてハード保守屋にそこまでのことができるとは到底思えない。
システムダイアグでハードチェックして問題無ければソフトウェアの問題だと主張した場合、ソフトウェア屋が調査を行いハード故障を指摘したら調査にかかった費用はソフトウェア保守範囲外であるから、クライアントに別途請求されることになり、調査に投入されたエンジニアランクによっては年間ハード保守費を超える金額になるかも知れない。
その金額をハード保守契約を結んだ企業に請求するのは筋違いでかつ、メーカーとの保守契約を結んでいないのだからハード交換に関する機器購入費は割引されない価格が提示されるだろう。
しかも、交換したハードの保守はどうなるかという問題もある。
メーカーは保守契約を結ばない機器に対して、初期不良しか保証しないし設置に関してもサポートがされないかも知れない。
部分的に入替え機器に対して5年間のハード保守契約を結ばざるを得ない可能性が高いが、その分のハード保守費をハード保守会社から減額することは難しいだろう。
システム保守費は割高だなとは思うが、導入費用の割引を保守費でカバーするケースは少なからずある。