高岡市長選候補者

現職候補が圧倒的に有利とされるのが選挙。
現市長が前回勝てたのは、現職市長の退任に伴う新人候補の一騎打ちで尚且つ、全国的に若い市長の活躍が目立っていたことによる理由の無い追い風のおかげだろう。
今回の市長選では市議から2名が候補に名乗りを上げた。
ひとりは前回の市長選に敗れたものの、同年の市議選に当選した出町譲。
もうひとりは、女性候補の中川一代。
それに現職の角田ゆうき。
いずれも自民系候補だが、首長に関して言うと党の公認候補というかたちはあまりとられない。
だが、市議や県議、近隣首長が応援に回るので自ずと自民公認とわかるようになっている。
選挙期間には入っていないので、各候補は政策ビラを配りまくっているし、昨今流行りのYouTubeでの配信も新人候補はやっているようだ。
女性候補の政策ビラがポストインされていた。
現市長の批判色が強いもので、借金の多い高岡市において減額していた市長手当を満額に戻したこと、アメリカの友好都市訪問時の費用が以前から6割も増額したこと、駅南の旧商業施設跡地を使用目処も無いのに実質高岡市の資産として購入したことなどを批判していた。
だが、これらはすべて彼女が市議のときに議会で議決されたもので、アメリカ訪問時には彼女もビジネスクラスを公費で利用していたのだから、どの口が言うのだと呆れている。
もし彼女が市長になった時、彼女は報酬を4割カットして、取得した駅南の土地を再売却するのだろうか。
予想にすぎないが、今までの市議会議長時代の発言を振り返る限り、ビラでは勇ましいことを書いているが、恐らく何もしないだろう。
ましてや、市議のほとんどを敵に回しての選挙になるので、勝ち目は薄い。
もしも、市長選に敗れてからも秋の市議選で市議に返り咲けば良いなどと考えにいるとしたらとんだあまちゃんだ。
注目したいのは、市議になってから1000回を超える辻立ちをして、丁寧な発信を個人でやっている出町候補だ。
政策についても具体的なことを発信している。
市長の採択でどれだけのことができるのかは不明だが、考える力は一番だろう。
彼に関しては市議時代に同じ高岡愛というグループを作っていたお笑い芸人のおかんだ。
彼は出町を応援するのだろうか。
県連からは現職応援を厳命されているだろうから、何だかんだと理由をつけて誰も応援はしないという立場をとるのではないかと推測している。
だとすれば、義理も何もあったもんではなく、政党のための活動が最優先のくだらない県議にすぎない。
現市長は市長になってから地元のインフラがとても良くなったと聞く。
市長の権益とでも言うのだろうか。
昔、職員採用への口利きで過剰とも言える大量の職員を抱え、自宅周りのインフラが素晴らしい堀市長を彷彿とさせる。
市長は4選が暗黙のルールと言われる。
仮にあと3期つとめたとしたら、その時点で角田はまだ55歳。
セオリーなら国政進出を狙うしかないのだけど、それほどの誠実さはあるのか?