職業病として片付けていいのか解らないが、IT業界では心療内科にかかる人が少なくない割合でいるように感じる。
かかるのは、比較的若年層の技術者が多い。
単純にこれだけ見ると、世代の問題なのかと思われる方もいらっしゃるかも知れないが、そうではない。
心療内科にかかると最終的には仕事を辞めてしまう人が多いので、精神的に生き抜いた年齢の高い世代に病気の人が少なく見えるだけだ。
私が働き出して3年目くらいの時に、久しぶりに顔を見た同期がストレスによる脱毛を起こしていた。
彼は大学卒業者だったのでまだ25歳くらいだった。
当時はバブルの少し前だったのだが、結局彼は会社に残っているのだろうか。
社内報で同期の中で最速といえる管理職となっていた記憶があるが、ストレスによる脱毛への褒美だったのだろうかと思ったものだ。
どんな仕事でも人によって感じるストレス強度は異なるだろう。
IT業界で心療内科にかかり、一時的にでも休職した人は復職しても最終的に退職を選ぶ傾向がある。
復職する職場が元の職場というのは、スムーズに復職するための配慮なのか、はたまた嫌がらせなのかは解らないが、復職した結果元の木阿弥となるケースくらいは何とかならないものか。
新入社員の給与がビックリするほど高くなっていて、先輩社員達には不満が溜まっている企業も少なくないようだ。
ネットニュースだかで怪しげな解説者が言うには、給与の引き上げはそれに見合った仕事をしなければリストラ対象となることを示唆していると言っていた。
初任給が高いのは、新入社員の能力が極めて高いとかそんなことが理由ではなく、人手不足対策としての結果なのだから、どうしようもない。
まぁ、高い初任給で勤めることができた人は貰えるうちに貰っておけばいいだけの話だ。
間違っても少しばかりの高給に縛られて精神疾患など取り返しのつかない事態は避けて欲しい。