ポピュリズムと言われることもある参政党の政治思想。
日本人ファーストという、トランプの掲げるアメリカファーストに言葉は似ているが、ヘイト主義と言う人もいるし、党首はやんわりと否定しているし、真意は定かではない。
歴史に残るポピュリズムと言えば、ヒトラーを真っ先に上げる人も多いだろう。
不景気、何もしない政府に対してドイツ人こそ世界で最も優秀であり、優秀な民族が他の民族を支配することに対して多くの国民の支持を得た結果があの悲劇的な世界大戦となった。
参政党党首の主張を正確に知らないのだが、多くのアナウンサーが彼の発言に対して噛みついたことからも、危険な思想であることに間違いは無いのかも知れない。
今は10数名の国会議員しかいない党だが、これが政権を取るような力を持った場合、物騒な話ではあるが他国が党首を物理的に排斥する可能性も出てくる。
そして、もしもそれをかの党首が知ったら、彼はどうするのだろう。
政界から身を引くのかそれとも防護という名のもとに軍事的警備を持つことを選ぶのだろうか。
外国人が日本に住んで日本の社会保障制度を利用することや不動産の保有に腹を立てる日本人が多くいる。
外免切替や国保、生活保護、国土の購入。
日本がバブルと呼ばれた頃、ジャパンアズナンバーワンという本が売れた。
日本の企業は円高を武器に世界中の価値のある不動産や美術品を買い漁った。
今では中国が日本の水源地を買い占めていて、これは危機的な状況だと言う人もいる。
リスク警鐘を鳴らすのは必要なことだ。
だが、単略的に排斥する運動をしても全く意味はない。
例えば、日本の農地を北朝鮮が密かに大量に購入していたら。
恐らく世論は第一に農地を売却した農家を激しく批判する。
その次に法整備を怠っていた政権を批判する。
そして、世論はポピュリズムに傾くのかも知れない。
多分だが、大戦勃発直前当時のドイツ国民にも日本国民にもポピュリズムという考え方は無かっただろう。
何故なら、極端でない差別と言うのが目に見える形で存在したから、国民は日常的にガス抜きを自分の判断でできていたから敢えて外国籍の在日人を排除するような発言を声高にする必要などなかったからだ。
現代では巧妙にマスクされた差別しか無いので表向きに差別はないことになっている。
何故かと言うと建前主義を押し通す政治には都合が良いからだ。