百貨店の閉店

地元唯一の百貨店がこの夏に閉店することになった。
企業としての集客努力についても責任が問われると思う。
しかしながら、新幹線の駅が既存駅と併設されなかったことは大きな痛手だったろうと思うのは自然な流れだ。
市の財政赤字の一因となり、現行駅周辺への人の流れを呼び込まなかった、郊外のショッピングモールに近接した新幹線駅。
勢いを考えれば勝ち組に投資する判断を責めることはできない。
しかし、人口が減少し高齢者が増え、郊外へのアクセスが落ち込んだとき、新幹線が延伸され、観光魅力順位が下がったとき、ショッピングモールが赤字になったら。
ショッピングモールが撤退してしまうことは想像に難くない。

突然の撤退報告に対して、市長が大きな遺憾を語らないのは、百貨店に対して新幹線駅の設置場所に関しての配慮をしなかったのでないかと勘ぐってしまう。
結局は時限爆弾が爆発する前に次に渡せばいいだけだと考えているのだろうなぁ。