キウイ雄の強剪定

雄の木は実を付けないので、栄養が木の成長に集中する。
結果、樹勢が強くなる。
日光を遮り、お隣さんの敷地まで伸びて行こうとする。
夏期の剪定では新鞘を間引くのが基本だが、天高く伸びて行こうとするのを主幹からバッサリ剪定した。
不思議なもので、主幹を切ると根元近くから新鞘が出て来る。以前に冬剪定で主幹を強めに剪定した時、翌春に根元から太い新鞘が出てきてビックリした。
雌木ではこんな荒療治は出来ない。
果樹を残すと言うのは、木にとってエネルギーを使うものなのだ。
光合成で得られる養分が減ってしまい、樹勢が衰えることになる。
植物は当然ながら、上に伸びようとする。
それを棚に這わせようとすると、枝を寝かせる必要があるが、新鞘は捻枝といって枝が折れないように捻って曲げる。
そうやって、果実のなる枝を棚にキレイに這わせて収穫量を増やす。
老木となったキウイだが、何とかあと2年ほど頑張って実を成らせて欲しい。