金融庁は人生100年時代の自助努力として夫婦で2000万円の貯蓄が望ましいとの発表をした。
この金額を貯めるための近道は、子供を持たないことだ。
2000万無ければ満足に生きていけない老後だと言われる状況で、面倒を見てくれない可能性の高い子供などいらないと考える若者世代が増えても不思議でない。
我が子が欲しいと思っていても、子供の未来が暗いとなると、子供は作らないと思うかも知れない。
それどころか食べていくため、と言う理由で今まではタブーだったいろいろなことが暗黙の了解になるかも知れない。
それこそ、1升の米が人の命より価値が高いとか、子供をまともに持てるのは農家や漁師だけとか。
子供が売買されるとか。
人は公的年金に頼らない代わりに年金加入が無くなるとか、健康保険にも加入しなくなり、平均寿命が戦国時代なみに短くなるとか。
金融庁の発表を政府が知らないわけは無いのだから、政府が望むことは、そういうことなのかしらと思ってしまう。
施政が庶民のためにやることが限定的だった時代が正解だったのか、定期的に社会が崩壊しないといけないようになっているのか。
政策は特殊詐欺まがいのことをする。
だって、せいぜい数百万の原資で数千万にのぼるリターンを見込める年金制度に強制加入させているのだから。
こんなシステムのツケはどこかで清算しないといけないんだろうね。