年々台風が強大になっていく。
幸いにも日本海側では風による甚大な被害を聞くことはすくない。
積雪に対応できる瓦屋根だったりすることも関係するのだろうか。
豪雨による浸水被害は稀に起きるが、災害級の事象は少ないと言える。
台風の強大化、これが温暖化の影響なのか。
台風は海水温が高いと、巨大化し、多くの水分を含んでくる。
海水温が高くなるのは、気温の上昇によるのだろうが、空気に比べて比熱の高い水の温度、すなわち海水温度がジワジワと上昇するのは恐ろしいことだ。
海水面が上昇すれば、陸地の面積は減る。
地表面積に対して減少する陸地の比率は少ないとしても、人類の生活域の減少は大きい。
国土が消失する国もある。
日本でも主要都市の海抜がマイナスになる比率は高いだろう。
海抜がマイナスになると、地下鉄の維持には莫大な費用がかかる。
交通インフラだけでない。
地下に埋設したインフラのどれだけが、塩害に耐えられるものなのか、全くの未知数なのではないか。
構造物も、内部の鉄骨の腐食が発生して崩壊する可能性が高くなる。
温暖化を止めるには、全世界での取り組みが必要だが、二酸化炭素排出上位の国で、取り組みに積極的な国はない。
大陸国家だから、水面上昇は国家的な驚異にはなり得ないからだろう。
水面上昇が止められないならば、せめてそうなっても大丈夫にするための見通しは立てておくべきだと思う。
実現が不可能だと言われる高精度の地震予測よりも有益な予算の使い道ではないか。