地元駅前に地元が本店の地方銀行の本店新建屋が完成した。
一時的かも知れないが、銀行は昔ほど優良企業ではなくなったというのが個人的な印象だ。
昔は、取引先への融資の代わりに役員として出向するなどあったようだが、今ではどうなのだろう。
都市銀行がメガバンクとして合併吸収を繰り返したことは、私世代ではまだまだ記憶に残っている。
銀行名がコロコロ変わって、わけがわからなくなった。
日本の人口減少に伴って、地方銀行が淘汰されると言われている。
おそらくは、人口あたりの店舗の数だとか、流動資金の大きさだとかで、金融機関の数も採算ラインが決まるのだろう。
そんな中、駅前に自らランドマークと呼ぶ本店の建屋を作ったのだから、随分と強気だと思う。
銀行としては県内で2番目だろう地方銀行だが、1番の銀行とは規模が違い過ぎる。
7時まで相談窓口を開くなど、サービスの差別化を図るようだが、効果には懐疑的だ。
歴史的建造物とされる旧本店の建物は市に譲渡された。
固定資産税対策としか思えない譲渡も気に食わない。
以前、国内有数のアルミ建材メーカーが、体育館を市に譲渡した時は、経営危機が深刻になっていた時期だ。
何ものにも替えがたいものだと思うのは当事者だけで、企業の従業員が辞めたとしても企業運営には全く影響が無いように、企業が倒産したとしても、日本には殆ど影響など無い。
新建屋が富山銀行にとって、一般企業の経常利益の逼迫とならなければよいのだが。