景気動向

世界的な感染症の蔓延は経済に大きな打撃を与えつつある。
中国が果たすサプライヤーとしての役割は、想像以上に大きくなっていた。
自動車メーカーへの影響が報道されているが、今後更に多くの影響が出てくるだろう。
中国生産の人件費は、昔のように安くはない。
衣料品は中国ではなく、ベトナムなどに世界の工場はシフトしてきている。
中国はもはや、大きな市場ではなく、さまざまな工場のサプライヤーなのだ。
日産は生産ができず、今年はさらに売上の低下となるだろう。
トヨタは生産再開を宣言したが、工場で肺炎が爆発的に流行した場合、中国政府からのペナルティが課せられる可能性もある。
火事場泥棒のように、企業撤退させて、技術を盗んでしまうのではないだろうか。
日本が世界をリードする産業は少なくなってきている。
仮に世界一の産業であっても、市場規模が小さければ、日本を支えるほどにはならない。
万が一、オリンピックの開催が参加国の激減などということになると、さらなる景気悪化となる。
日本は中国に次いで、感染者が多いという事実が世界的に大きく取り上げられてしまう日は遠くないと認識すべきだ。