ガセネタではないが

先週の新聞の釣果情報で氷見の河口でハゼが釣れていると書かれていた。
もう秋の釣りが近いと勝手に感慨深くなっていた。
ところが、今週の釣果情報にハゼの記事はない。
例年だと、ハゼが釣れ始めたら毎週その記事が載るのだが何故か今週は載らなかった。
そもそも、釣具屋の提供する釣果情報は何をソースにした記事なのか。
個人経営の釣具屋はほとんどが家族経営で、それほど売上の無いお店の場合、奥さんとかおばあちゃん、おじいちゃんがやっていて、ご主人は会社員で手堅く収入を得ているケースが多い。
繁盛している釣具店ならばご主人が店を切り盛りしている場合もあるだろうが、全国チェーンの釣具店が幅をきかせる現代ではそんなお店は極々まれなケースだろう。
では、釣れた釣れないという情報は何を元にしているのか。
お店の人が実際に釣りに行くのか。
釣りには行かなくとも、現地で釣果を聞いて回っているのか。
いずれの可能性も低いだろう。
おそらくは、常連さんが釣りの帰りにお店によってよもやま話をする中でのフワッとした情報の可能性が高い。
常連さんの釣果と、常連さんが見た周りの釣れ具合が、新聞に載るのだと思う。
そうなると、新聞に載る釣果はガセネタとは言えないが、常連さんのように上手な人の釣果であると思った方が良い。
キスが20-30匹釣れていると書かれていたとして、自分がそれだけの釣果を得られるかということは全く別の話なのだ。
言い換えれば、自分がその釣果よりも多く釣れたら、その店の常連さんよりも腕が良いと自信を持っても良いかもしれない。
太公望の話はドンドン大きくなっていくのだから、釣り人の話す釣果などあてにはしないほうがいい。