次男の就職

もうじき年度末。
次男は大学を卒業予定で就職する。
地元を離れての就職なので部屋探しやら引っ越しやらで慌ただしくなる。
卒業製作は完了したようだが、教授の指導での直しが少し必要らしい。
個人事業主なのでこんなことを言うのはどうかとも思うが、次男の就職する企業はいわゆる地元のローカル企業で採用もほとんどが地元出身。
福利厚生をみても、住宅手当が無いので部屋代は満額自己負担だ。
短期間での転職を考えていて、ずっとその土地で生きていくのならば、却って住宅手当や社員寮など無いほうが離職した時には良いのかも知れない。
収入で企業を選べとは言わない。
だが、将来のビジョンがない段階での企業選びで何を決め手にしたのかは重要だ。
自分自身、最初の会社を辞めた時に再就職先として地元企業で中小企業を選択しようとした。
その時に親に、その会社に就職したら二度と上場企業に就職することは叶わないよと言われ、採用募集していた上場企業に転職することにした。
離職する企業の最初の配属先の部長が就職先の企業の地元工場の工場長と付き合いがあり、退職の挨拶に行った時に目の前でその工場長に電話をかけてくれて、こいつは優秀な奴だから宜しく頼みますと言ってくれたことは一生忘れない。
結局、その企業も辞めて個人事業主になった。
今ではサラリーマンの期間よりも個人事業主の期間のほうが長くなった。
大手企業で得られる経験は中小では絶対に得られないものがある。
その逆に中小企業でしか得られない経験、密接な人脈もあるだろう。
結果、良い社会人経験を積めることを願う。