2021高岡市議会議員選挙振り返り2

今回の選挙では、新人2候補の得票数に話題が集中してしまいがちだが、危機感を持つべき事態が起きている。
と同時に、こうなった背景を深読みすると恐ろしい事実が懸念される。
まず、危機感を持つべき事態とは何か。
共産党の市議が全て落選したことだ。
議案に対する非可決の投票結果を見ると、見事なくらいに自民系議案には反対している共産党。
反対することがアイデンティティなのかも知れないが、これではいつまでたっても市民の共感は得られない。
その一方で、やはり声は通らなくてもチェックする議員がいなければ、正常な市政運営はできないとも思う。
だが、これは賛成すべきだろうというような議案に対しても反対票を投じるところもある。
もっとも、自民系議員にしたって市民目線から考えれば本当なら反対する人もいないのはおかしいだろうと言う議案に対して、全て賛成になるのだから、派閥の違いはあっても結局のところ、自分の考えよりも党の方針に従うということだ。
恐ろしいと思ったのは、落選議員の得票数がほぼ同数だったこと。
これは、かなりの確率で組織的に投票をコントロールしたのではないかと疑われる。
一定数の支持があることは認識していたが、ここまで得票数が近いと、支持者は立候補者に投票するのではなく、党に対して投票するというか、させられているのではないかと疑ってしまう。
勢力が小さいうちは構わないが、主流派にしてはいけない政党として多くの国民が認識するのも無理がないのかなと思う。
似たりよったりとも言えるが、得票は個人の努力次第で切り取り放題という自民系の方が健全だなあと思った選挙だった。